この仕事に就いたきっかけ
私岩本が行政書士になった理由(わけ)…。
それは、「自分を守るには知識が必要だ!」ということを痛感したからに他なりません。
ある事故がきっかけで…。
忘れもしないサラリーマン2年目の秋、仕事が終わって自宅に戻ると、田舎の母から1本の留守番電話が入っていました。
「珍しいな」と思いながら何の気なしにその留守番電話を聞いた私は愕然としました。
なんと、父が交通事故(当て逃げ)の被害に遭ったというのです。
母によると、原付に乗っていた父は血まみれになって、そのまま家に帰ってきたというのです。
父を見た母は驚いて、「どうしたのか?」「どこで怪我をしたのか?」と聞いたそうですが、父は母に指摘されるまで、自分が事故にあったことに気づいていなかったらしいのです。
ウソみたいな話ですが本当の話です。
後から考えると、事故のショックというかぶつかったときのショックでそのときの意識がなくなっていたのだろうと思うのですが、さすがにそのことを聞いたときには慌てました。
目に見えている怪我以上に事故の影響があるのではないか、と…。
相当のショックがないと意識がなくなることなんてないでしょうし、とにかくどういう状況なのかが想像つかず、しばらく不安で仕方ありませんでした。
事故のショックもさることながら、元気でいることが当たり前だと思っていた自分の親が事故にあったということ自体本当に衝撃でした。
しかし、まだ追い討ちをかける事実が私を待ち受けていました。
そう、その加害者が見つからなかった(わからなかった)のです。
手術の日(偶然にも私の誕生日でした!)、仕事を休んで実家に戻り、手術に立ち会った時の父の姿は非常に痛々しいものでした。
自分の運転する車が父に当たるという大きな衝撃で、ぶつかったことに気づいたであろうにもかかわらず、また、被害者である父が大変な思いをしているにもかかわらず、加害者が何事もなかったかのようにその場から逃げ去り、通常の生活を送っているのかと思うと、やり場のない怒りが込み上げてきました。
と同時に、とても歯がゆさを感じました。
こんな時、自分は何もできないのだろうか?と。